こんにちは、管理栄養士の尾上です。
日本は超高齢社会に突入し、高齢者の人口に占める割合が高くなってきました。
高齢者の方は、食事量の減少や体力の低下に伴い、要介護になるリスクも高まります。
今回は「サルコペニアとフレイル」について解説していきます。
目次
サルコペニアとは
筋肉量、筋力が低下した状態のことです。
ギリシャ語でサルコは筋肉、ぺニアは喪失という意味です。
加齢により起こる一次性サルコペニアと、栄養や活動不足、疾患により起こる二次性サルコペニアに分けられます。
身体的な障害やQOLの低下を伴います。
サルコペニアの主な原因
・加齢による筋肉量、筋力の低下
・運動量の低下
・病気
・栄養不足
フレイルとは
フレイルとは「虚弱」という意味です。
加齢によって、体重が減少し、様々な健康障害を起こしやすくなった状態のことです。
要介護1歩手前の状態で、健康やADL(日常生活動作)に障害を引き起こします。
フレイルの主な原因
・加齢による筋肉量、筋力の低下
・うつ病
・認知症
サルコペニア、フレイル予防のために
バランスのいい食事
高齢になると食事の量が減り、その分栄養不足に陥ることもあります。
基本は主食、主菜、副菜がそろったバランスのいい食事を心がけましょう。
特に筋肉量や筋力が低下するので、肉や魚などの良質なタンパク質は積極的に摂取したいところです。
また、骨を強く保つためにもカルシウムも摂りましょう。
間食や朝食の+1品にヨーグルトや牛乳を取り入れてみましょう。
適度な運動
ウォーキングなどの有酸素運動などを取り入れましょう。
運動習慣のない人は、いきなり運動を始めるのが難しければ、日常生活の中でこまめに身体を動かしてみましょう。
まとめ
超高齢社会になった今、栄養過多だけでなく、高齢者の低栄養についても考えていく必要があります。
今回は「サルコペニアとフレイル」について解説しました。