こんにちは、管理栄養士の尾上です。
葉酸は、水に溶けやすい水溶性ビタミンのひとつです。
植物の葉っぱに多く含まれるビタミンで、DNAなどの核酸の合成に関与しています。
また、妊婦さんとお腹の赤ちゃんにとっても重要な栄養素で有名ですね。
今回は「葉酸の栄養」について解説していきたいと思います。
目次
葉酸(水溶性ビタミン)とは
葉酸は、水に溶けやすい水溶性ビタミンのひとつです。
また、腸内細菌でも合成されるビタミンです。
葉酸はビタミンB12といっしょに、赤血球の生成を助けるビタミンです。
葉酸の主なはたらき
・赤血球の生成を助ける
・DNAなどの核酸の合成
葉酸は特に妊婦さんとおなかの赤ちゃんにとって大切な栄養素です。
赤ちゃんの病気に先天異常である神経管閉鎖障害がありますが、このリスクを低減するはたらきもあります。
妊婦さんは貧血にならないためにも、積極的に摂取したい栄養素のひとつです。
葉酸の適正な量
葉酸は1日にどのくらいの量を摂ればいいでしょう。
妊娠を計画している、または妊婦さんは追加の摂取量が定められています。
葉酸の摂取推奨量
18歳以上の男女 240㎍
妊娠前、妊娠中の方 +240㎍
葉酸の耐容上限量
18~29歳男女 900㎍
30~69歳男女 1000㎍
70歳以上の男女 900㎍
と設定されています。(日本人の食事摂取基準(2015年版)より)
葉酸が不足すると・・・
基本的に食事をきちんと3食摂っていれば不足することは少ないです。
ですが、アルコール依存症の患者さんや妊婦さんで不足することがあるので注意が必要です。
・巨赤芽球性貧血
・神経管閉鎖障害
葉酸が過剰だと・・・
葉酸に過剰症は認められていません。
葉酸が多く含まれる食べ物
葉酸はいろいろな食品に含まれていますが、特に多いのは下図の食品です。

まとめ
特に妊娠中の女性は葉酸の必要量が倍量になるため不足しがちです。
特に若い女性に多いのが、妊娠していることに気づかず、無理なダイエットをして栄養不足に陥ってしまうことがあります。
栄養が偏るとさまざまなリスクがあるので、バランスよく摂取できるように心がけましょう。
今回は「葉酸の栄養」について解説しました。