こんにちは、管理栄養士の尾上です。
ビタミンB1は、水に溶けやすい水溶性ビタミンのひとつです。
糖質をエネルギーに変えるときに働く補酵素としてのはたらきがあります。
今回は「ビタミンB1の栄養」について解説していきたいと思います。
目次
ビタミンB1(水溶性ビタミン)とは
ビタミンB1は、水に溶けやすい水溶性ビタミンのひとつです。
糖質の代謝と深く関係していて、エネルギーの産生にはたらきます。
ビタミンB1をはじめとするビタミンB群ですが、わたしたちのカラダで主にエネルギーの産生に関与しますが、他にもさまざまなはたらきがあります。
ビタミンB1の主なはたらき
・糖質をエネルギーに変えるはたらき
・アルコールの代謝に関与
・脳の働きに関与
・神経のはたらきを正常に保つ
ビタミンB1の適正な量
ビタミンB1は1日にどのくらいの量を摂ればいいでしょう。
糖質やアルコールを多く摂る人、運動の習慣がある人はエネルギーの産生が人より多いので、不足のないよう摂取することが大切です。
ビタミンB1の摂取推奨量
18~49歳女性 1.1mg
50~69歳女性 1.0mg
70歳以上の女性 0.9mg
18~49歳男性 1.4mg
50~69歳男性 1.3mg
70歳以上の男性 1.2mg
と設定されています。(日本人の食事摂取基準(2020年版)より)
ビタミンB1が不足すると・・・
ビタミンB1はエネルギーの代謝と深く関りがあるので、不足すると、カラダの疲労感や、食欲不振などを起こしやすくなります。
・肩こり、筋肉痛
・疲れやすい
・食欲不振
・脚気
・ウェルニッケ脳症
ビタミンB1が過剰だと・・・
ビタミンB1に過剰症は認められていません。
ビタミンB1が多く含まれる食べ物
ビタミンB1が多く含まれる食べ物は、穀類、豚肉、レバー、豆類などです。
特に豚肉は含有量が多く、疲労回復にピッタリな食べ物です。

まとめ
疲れやすい、イライラする、風邪のような症状があるなど、このような症状がある人はビタミン不足かもしれません。
自分のカラダにどれくらいの栄養が必要かを意識して、バランスのいい食生活をこころがけましょう。
今回は「ビタミンB1の栄養」について解説しました。